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NEXEN TIRE News
Title 再生カーボンブラックの長期供給契約を締結 Date2025-05-08

- LD Carbon 社 と長期供給契約を締結し、持続可能な経営への取り組みを加速
- 世界的な規制基準を満たすため、環境に配慮した材料の使用を拡大

(SEOUL,South Korea, May 7, 2025)

グローバルタイヤメーカー・NEXEN TIREは、資源循環・マテリアルリサイクル企業であるLD Carbon 社(韓国)と、再生カーボンブラック・Recovered Carbon Black(rCB)の長期供給契約を締結しました。

NEXEN TIREは、この提携を通じて、持続可能な原材料の採用を促進していきます。株式会社LDCの再生カーボンブラックは、使用済みタイヤを酸素のない環境で熱分解することで生成され、CO2排出量を大幅に削減し、資源の循環を促進しています。NEXEN TIREは、持続可能な原材料の使用を拡大することで、環境に配慮したタイヤ製造能力を向上させていきます。

カーボンブラックはタイヤの原材料の主要成分であり、タイヤの強度と耐久性に重要な役割を果たしているため、再生カーボンブラックの使用は特に重要となってきます。石油由来のカーボンブラックをリサイクル代替品に置き換えることは、新品のカーボンブラックと同等の性能を有しながら、環境の持続可能性を高める戦略的なステップです。当社は再生カーボンブラックの使用を徐々に増やしており、今回の提携により、環境に配慮した原材料への移行をさらに加速させていきたいと考えています。

NEXEN TIREは、中国、チェコ共和国、韓国の工場など、世界中の生産施設から回収したカーボンブラックを使用していく予定です。NEXEN TIREは、リサイクル原料の安定供給を保証する循環型資源構造を構築し、グローバルなサプライチェーンに組み込んでいます。このイニシアチブは、原材料の調達から製造に至るバリューチェーン全体の持続可能性を強化するものであり、世界的な持続可能な管理基準を向上させるという同社のコミットメントに沿うものとなります。

循環型サプライチェーンの強化は、NEXEN TIREの世界的な競争力を高めることも期待されます。欧州連合(EU)が導入予定の「持続可能な製品のためのエコデザイン規制(ESPR)」は、タイヤ製造における持続可能な原材料の使用を義務付けています。持続可能な原材料サプライチェーンを積極的に確立することで、NEXEN TIREは、特に売上高の約40%を占める欧州での競争力を強化することが可能となります。

NEXEN TIRE CEO ジョン・ボスコ (キム・ヒョンソク)は「再生カーボンブラックの使用拡大は、当社のESG経営へのコミットメントと地球環境問題への積極的な対応を示す戦略的ステップです。今後も環境に配慮した原材料への転換を加速させ、生産から廃棄に至るまで環境負荷の少ないタイヤ生産システムを確立していきます」とコメントしています。 


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